志村研究室では、まちづくり支援の研究を大学研究室の中だけではなく、一般の市民やNPO、専門家、行政と協働しながら進めています。主な研究フィールドは以下の通りです。
▲歴史を伝える萬年橋
▲月島の路地の風景
東京都中央区月島は昔ながらの長屋や路地空間が今も多く残る地域です。その月島を課題対象地区として取り上げ、まち歩きから提案までを行っています。これまでに学生からの提案である「月島路地ビール」を地元商店街と共に、また地元商店街からの依頼を受けて「月島草市」の企画や運営の支援をしました。 2011年度には「月島路地マップ」を作成しました。
■福島県二本松市竹田根崎地区
二本松市は近世城下町都市の基盤を色濃く残しており、安達太良山や阿武隈川といった美しい自然に囲まれたまちです。この地区は街路拡幅を契機として、景観づくりと歴史的資源の再生、まちづくりの運営の仕組みづくりに取り組み、まちの再生を目指しています。詳しくは、寄ってねっと(http://www4.ocn.ne.jp/~yottenet/)をご覧下さい。 2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により、避難区域である浪江町の仮役場が二本松市内に設置されており(2012年8月時点)、復興まちづくりの支援を行っています。
南会津町舘岩地区は、奥会津と呼ばれた福島県の南西に位置し、奥地の立地が幸して伝統的な集落形態や生活習慣が、豊かな自然環境と共によく保たれています。この地区はHOPE計画を機にに住まいづくり・むらづくりの活動が始まり、現在は景観づくりや集落マスタープランづくりを住民と協働で取り組み、中山間地域のまちづくりを模索しています。2006年度からは、舘岩地区での活動が近隣町村である、只見町へと広がり、舘岩地区を拠点に活動を展開しています。 2011年度には舘岩地区たのせ集落の「たのせふるさとづくり会」が、福島県と福島民友新聞社主催の「豊かなむらづくり顕彰」事業において農林水産大臣賞を受賞しました。