志村研究室では、まちづくり支援の研究を大学研究室の中だけではなく、一般の市民やNPO、専門家、行政と協働しながら進めています。主な研究フィールドは以下の通りです。

■東京都江東区豊洲

▲水にかこまれたまち・豊洲

▲豊洲水彩まつりの様子

▲船カフェで賑わう船着場

▲船カフェ内部の様子
  「水の都・東京」というように、東京都の水辺空間(水域)の魅力が再認識されています。中でも江東区は内部河川や運河が多く点在しており、豊洲地区も水域活用に期待が寄せられています。
 志村研究室では水域活用による魅力的な空間の実現に向け、地域住民とともに水域の活用に取り組んでいます。 2011年度には芝浦工業大学横の豊洲運河船着場を利用した「船カフェ」を社会実験として開催しました。また、同場所で夏に行われる「豊洲水彩まつり」の支援も行っています。



■東京島江東区亀戸

▲北十間川の風景

▲福探しWSの様子

▲福かるた

▲亀戸福都心単語帳(かめたん)
  東京都江東区亀戸は四方を川に囲まれており、戦災から再生したまちと昔の面影を残したまちが共存している地域です。
志村研究室の学生は、まちのサポーターを目指す方々の地域資源地図の作成をはじめとした地域の魅力を発見する活動を支援しています。 2008年度に志村研究室の支援のもと、住民が主体となって作成した「かめいど福都心単語帳」(通称:かめたん)が2011年度版に更新されました。



■東京都江東区景観重点3地区


▲歴史を伝える萬年橋


▲芭蕉通りの桜並木

▲住民の方々との検討会

▲萬年橋周辺基準イメージ
 松尾芭蕉にもゆかりのある東京都江東区深川地区は、古くからの歴史的資源の多く残る地域です。区ではその中でも萬年橋を中心とした地域を重点地区として定め、街並み景観づくりを積極的に行おうとしています。志村研究室の学生も基本方針づくりや検討会などにサポート役として加わり、市民の意見を反映したまちづくりの仕組みを模索しています。2007年4月に、江東区の景観重点地区に指定されました。
 なお、2011年度より門前仲町地区と亀戸地区でも景観重点地区指定の検討を行っています。



東京都中央区月島


▲月島の路地の風景


▲学生提案の路地ビール

▲草市での販売の様子

▲月島路地マップ

 東京都中央区月島は昔ながらの長屋や路地空間が今も多く残る地域です。その月島を課題対象地区として取り上げ、まち歩きから提案までを行っています。これまでに学生からの提案である「月島路地ビール」を地元商店街と共に、また地元商店街からの依頼を受けて「月島草市」の企画や運営の支援をしました。
 2011年度には「月島路地マップ」を作成しました。




■福島県二本松市竹田根崎地区


▲協定にもとづく景観づくり

▲たけねっとのイベント

▲土蔵の活用

▲小規模多機能型福祉施設

 二本松市は近世城下町都市の基盤を色濃く残しており、安達太良山や阿武隈川といった美しい自然に囲まれたまちです。この地区は街路拡幅を契機として、景観づくりと歴史的資源の再生、まちづくりの運営の仕組みづくりに取り組み、まちの再生を目指しています。詳しくは、寄ってねっと(http://www4.ocn.ne.jp/~yottenet/)をご覧下さい。
  2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所の事
故により、避難区域である浪江町の仮役場が二本松市内に設置されており(2012年8月時点)、復興まちづくりの支援を行っています。




■福島県南会津郡南会津町舘岩地区・南会津郡只見町


▲曲家が数多く残る前沢集落

▲住民の方との植樹活動

▲検討会の様子

▲蒲生集落と蒲生岳

 南会津町舘岩地区は、奥会津と呼ばれた福島県の南西に位置し、奥地の立地が幸して伝統的な集落形態や生活習慣が、豊かな自然環境と共によく保たれています。この地区はHOPE計画を機にに住まいづくり・むらづくりの活動が始まり、現在は景観づくりや集落マスタープランづくりを住民と協働で取り組み、中山間地域のまちづくりを模索しています。2006年度からは、舘岩地区での活動が近隣町村である、只見町へと広がり、舘岩地区を拠点に活動を展開しています。
 2011年度には舘岩地区たのせ集落の「たのせふるさとづくり
会」が、福島県と福島民友新聞社主催の「豊かなむらづくり顕彰」事業において農林水産大臣賞を受賞しました。